山河と森、海に囲まれた美しい日本。豊かな大地・温暖の気候、そして協調の精神で育まれた日本の伝統と精神。その思いやりやおもてなしは、日本でのワールドカップ開催を通じて世界に発信され、大絶賛されています。
一方、身近になった学校や職場でのいじめ問題、親子・対人関係のトラブルや事件、団体や国家間の対立や軋轢…。「おもてなし」の精神で絶賛されている日本でも多くの問題や対立が存在しています。
そこで、学校や職場などの周囲の問題から国際問題までの解決策として、国連で採択された「世界人権宣言」を中心に「互いに尊重しあう精神」を育むために12月10日(火)に世界人権デーを記念して、新宿(場所:サイエントロジー東京)にてオープンハウスが企画されました。
「互いに尊重しあう」、これこそ人権の核になる点であり、世界の共通認識です。身近ないじめ問題から対人関係、国際的な紛争まで、人権に対する理解こそが問題解決の鍵になります。
オリンピック前の節目となる国際人権デーにちなみ、ユース・フォー・ヒューマンライツでは、世界からみた日本を知り日本が世界に与える影響やこれから到来しつつある国際⾊豊かな社会に対応できる人材育成や教育法を学びあう場としてオープンハウスを開催しました。
参加者は、午前と午後あわせて約20名。家庭内でのコミュニケーションの方法や、人権の視点からの教育法が提示されたり、また世界人権宣言の30か条が映像化されたパネルを1階でも上映。午後からは世界的な人道支援活動を展開するNPO法人「イスラエル・パレスチナ平和研究所」の矢野裕巳氏より綾部プロジェクトの紹介と、その対立する子どもたちが国のリーダーとして平和を認識し、世界をより良い場所にしてくれることの大切さについて話されました。
参加者たちからは「人権について区別と差別の違いが良く分かった。」「国や民族の違いを理解する上で対話が大切」「話し方一つで世界を変えることができると思った。」「差別に対して今までの認識が変わりました。」などという反響がありました。
オリンピックを目前に控え、「思いやり」や「おもてなし」、「多様性と寛容」の発信が目指されていることと思います。この機会を利用して、世界中で推進しているヒューマンライツ・エディケーションを今後も多くの方々に知っていただければ幸いです。
美しい日本の伝統と文化、精神を回復し、心から「思いやり」を持って生きていく次世代の創出を目指し、有意義なお時間を過ごせればと思います。
ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルの目的は、青少年を人権について、特に国連世界人権宣言について教育し、彼らが寛容さと平和の支持者となるようにすることです。インドのマハトマ・ガンジーや、南アフリカの人種隔離政策を撤廃したネルソン・マンデラ、アメリカの人道主義者L.ロンハバードらが残した人権にまつわる言葉を紹介しています。
特定非営利活動法人イマジンは、知的障害者のノーマリゼーション、覚せい剤撲滅の普及啓発活動を行っており、ユース・フォー・ヒューマンライツの活動を応援しています。