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~国連の定めた国際ホロコースト記念日によせて~「発達障害と呼ばないで」当事者による一人芝居&小倉謙講演会を開催しました!

 ホロコースト犠牲者を想起する日として国際ホロコースト記念日が国連総会によって1月27日と定められています。このような悲劇をもたらした根底にあるドイツの優性思想が日本に導入され、精神障害者や知的障害者に対する強制不妊手術という形となり、現在被害者らが人権侵害を巡って各地で裁判を起こしています。このような日によせて、市民の人権擁護の会(CCHR)は、より多くの人々に精神医療の実態を啓発するため、東京・新宿(場所:サイエントロジー東京ビル)において精神医療被害者・当事者による芝居と講演会を開催しました。

  
 この日は、精神障害とレッテルを貼られ10年以上に渡って多剤併用の精神薬投与治療を受け、「吐き気」や「幻覚」といった副作用に悩み、一時は「治らない」と宣告された女性が、断薬の離脱症状を克服し自分を取り戻した経緯を芝居という形で表現しました。

 「発達障害、統合失調症、躁鬱病など、様々な病名がついて精神薬を10年飲んで、断薬後8年6ヶ月たち、当時の精神科医に『これは覚せい剤です。普通の人が飲むと、まさに覚せい剤のような症状が出るけど、ADHDの人が飲むと、集中力が改善されるのです。』と説明を受けて、その通りだと思ってしまいました。」と過去の出来事を笑い話として紹介。実際の精神薬を服用中に起こった症状や、幻覚を表現すると会場の観ている方々も現実を受け取り、神妙な面持ちで見入りました。

 また、スイス・ジュネーブにおける国連の子ども権利委員会の会議に出席した市民の人権擁護の会の小倉から、会議で日本政府に対してなされた質問が紹介され、精神薬が「非常に有害」なものとして国連では考えられていると説明。前回の最終報告(2010年6月)で「締約国がADHDの診断数の推移を監視するとともに,この分野における研究が製薬産業とは独立した形で実施されることを確保するよう勧告する。」と指摘された日本政府は、官僚答弁に終始し、実質的には勧告に応じてはいないと指摘しました。

 この日は教育や福祉に関わる方また体験者らが会場に詰め掛け、講演を聞き入りました。参加者からは「精神科医らは、人を何だと思っているのか、尊厳なんてない」「大人の問題もだが、救うべきは子どもだと思う」「心の専門家という白紙委任状を渡しているという言葉がとてもわかりやすかった」という反響が得られました。


【講師プロフィール】
小倉 謙(おぐらゆずる)
1968年生まれ 神奈川県川崎市出身
市民の人権擁護の会 日本支部 (CCHR Japan)支部長として
精神医療による不正診療報酬請求、無資格診療、無診察投薬などの不正行為、不当な隔離拘束などの事例を調査し
精神医療の実態を公表するなどの活動を行っている。
主な著書:「心の病」はこうして作られた

伏見美穂(ふしみみほ)
発達障害、統合失調症など様々な病名がつき精神薬を約10年服用し、身体の自由がきかなくなる。2010年に断薬し、薬を飲みはじめて出た症状や様々な性質を克服する。現在は、セラピスト、表現者として活動の傍ら、全国各地で講演会を行っている。
著書:心の病と発達障害     


市民の人権擁護の会は、アメリカの人道主義者L.ロンハバードの調査内容に基づき、1969年、精神医療の人権侵害を調査・摘発するために、サイエントロジーと米シラキュース大学名誉教授のトーマス・サズ博士(故人)によってアメリカ・ロサンゼルスに創設されました。

特定非営利活動法人イマジンは、知的障害者のノーマリゼーション、覚せい剤撲滅の普及啓発活動を行っており、市民の人権擁護の会を応援しています。 

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